立 地 条 件 の 問 題

 
 

新研究所の東側には高層マンション群、大総合病院(550床15階建、建設中)、特別養護老人ホームなどが隣接し、半径500m圏内には、幼稚園・保育園5園、小・中学校4校が点在している。西側地域では、稠密住宅街が続いている。また、研究所の目の前には、東海道線・村岡駅の新設が構想されている。
新研究所の巨大バイオ施設からは、大量の病原体やウィルスが常時、外部に漏出する。完全な「物理的封じ込め」が不可能であることは、武田側の感染病学者・小松俊夫氏も認めている。また、遺伝子操作には、専門家にも未知の領域が多く、不測のリスクを伴う。その不測のリスクを極小化するため最も重要な対策は立地対策であり、その対策を具体化するのが製薬会社経営の重要な社会的責任である。


Q77 新研究所の立地選択は、公害輸出企業と同然の規制逃れを図ったもの、と疑う声が多いが、如何?

Q78 武田は、十三および筑波の実績を誇示しているが、それぞれの事業内容と規模について新研究所と比較して示して頂きたい。例えば、排気ガスや排気物の量、排出汚水の量、焼却する実験動物の名前とその量、従業員数などを、定量的に提示して頂きたい。

Q79 7月21日の説明会において、武田は、コリンデールでは人口密集地でP4実験を実施している、と説明したが、その事業内容と規模を示して頂きたい。動物の火葬場はあるのか? 燃焼したものを煙突で排出しているのか? 排気量は? 汚水は公共下水道に流しているのか? 情報公開は? 周辺地域の住宅密集度・人口密度は? Safety Zoneは? 小さな研究所(イギリス政府傘下の公共機関・健康保護局HPAの一研究所と推定される)を引き合いに出して、自社の巨大施設を正当化しようとするのはHPAを侮辱するものである。HPAの許可は取ったのか? 大規模施設同士で比較するのであれば、アメリカ・アトランタにあるCDC(疫病管理センター)と詳細に比較して頂きたい。人口密度はどの位ありますか?


立地政策について

Q80 人口密集でかつ保育、教育、病院等の施設の集まった地域にリスクのある研究所を設置するのは問題。 国によっては、半径5km以内が無人のところを立地条件にしているが、日本でもできるであろう。WHOも1997年に出版した「safety in
health-care laboratories」では、住宅地や公共施設からできるだけ離せといっている。責任者(社長)のきちんとした対応を要求する。

Q81 環境保全、汚染防止の面から見れば、人口密集地の藤沢よりも、大阪の彩都の方が立地条件は良いのではないか。どうして彩都よりも藤沢の方がよいのか。

Q82 湘南工場操業開始時と変貌著しい住宅密集地に、危険度の高い研究所を建てる納得できる武田の理由がない。地域に貢献するというのは武田の思い上がり。

Q83 新研究所は人口稠密・交通の要衝の地にあり、不測の事態に際し、二次感染の拡大を最も防ぎにくい場所である。その意味で現計画の場所は最悪の立地といえる。「絶対安全」が不可能である限り、かかる住宅密集地での建設を中止し、周囲にSafety Zoneを十分広く確保できる土地に研究所を設置して頂きたい。