汚染排水放出問題

 
 

新研究所の給排水のフローを見てみると、4500m3/日の取水に対し、排水は2200m3/dとなってるいるが、消えた2300m3/は何処に行ったのか文書ではなんら明記されていなかった。空調設備等に1日3300m3もの大量の水を使用するとはどういう事なのか、研究所内の空調設備で、室内空気を循環使用せず強制排気するために、スクラバー用にこのような大量の水が必要なのか、この点を武田薬品の設計者に問い合わせたところ、約2000m3の水が、空調関係の蒸気、スクラバー飛散水等で、外気に放出されるとの事であった。
一方、毎日1000m3/日排出する実験室系の廃水は、一部重金属・有機物溶媒回収、減菌処理されるが、処理後は空調排水、生活排水と共に、公共下水道に放流される事になっている。しかし、実験棟排水は、実験溶剤、実験器具、実験動物の洗浄等危険な病原体が混入する可能性が高いものばかりであり、万一、こうした排水に危険な病原体が混入した場合、社会に大きな被害をあたえるものである。実験室系の排水は、どんな細菌、危険物が含まれているかわからないので、空調系の排水貯留槽とは別槽を設け、管理する必要があるのではないか。 また、空調系の排水においても、汚染空気の洗浄を目的とするスクラバー排水は、(荏原ダイオキシン流出事故では、このスクラバー排水に含まれてダイオキシンが流出した物)空調系の排水といえども危険性が少ない訳ではない。排水フロー図を見ても、空調系排水3300m3/日の排水、実験室系の排水1000m3/日の排水を、700m3/日程度の排水貯留槽で受け、モニタリング、中和だけで危険物の流出防止が出来るかどうか、問題である。本来こうした危険な排水は、武田薬品自らが、研究所内部で処理・再利用され、外に漏らさない施設を設けなければならないのに、公共下水道に大量に流し込むとはどういうことなのか


汚染排水を公共下水道へ流し込む問題

Q18 藤沢市の大清水浄化センターには、バイオ・P3施設等の排水処理能力が無いので武田薬品から下水に流された排水は直接河川に放出されたのと同じではないか

Q19 武田薬品と藤沢市と結んだ協定書には、武田薬品が工場を第3者に譲り渡しても譲り渡し人に協定書の内容を承継させるとあり、工場が研究所に変わろうとその危険性は変わらず、ましてやP3やRI施設では危険性は増すと考えられるのに、どうして協定がまもれられないのか。

Q20 これまでの協定で冷却用、ボイラー用、洗浄用等の工程排水は大清水浄化センターに流し込まないと明記されている。今回、流そうとしている冷却排水、ボイラー排水、スクラバー排水、化学実験、動物実験排水は、旧工程排水と同質「工程の排水」にしてそれ以上に危険な汚染排水ではないか。

Q21 有害化学物質や微生物の排水は大清水浄化センターでは処理出来ないので、下流の境川や、江の島に流れ着く。そうすると湘南海岸一帯が汚染されるのではないか。
    
Q22 排水管の先は江の島、海水浴やシラス汚染で漁師さんが実験室由来の発病の風評で生活が危機に直面する虞がないか。

Q23 現在県下の公共下水道では活性汚泥法排水を処理しているが遺伝子組み換え物質が流れ込んで分解出来ない事態や、毒性の強い菌が混入し微生物が死滅してしまいプラントが駄目になってしまう事態が心配です。そうなった場合湘南海岸の漁業に重大な影響を与えるのではないか。

Q24 現在鎌倉市側公共下水道に流している排水は、新研究所ではどこへ流すのか。今後鎌倉側下水道を使用する予定はあるのか。契約内容はどうするのか。

Q25 実験施設から排出される水は全て専用タンクに封じ込め外部の専門施設に搬出して処理すること、決して公共下水道に放出しないこと。


水についての環境アセスを実施しない問題

Q26 水質汚染について、環境アセスの対象になっていないのはおかしい。公共下水道に流し込むから環境アセスの対象にならないというのは2重と言うより100倍もずるい考え方ではないか。1日に2300m3もの水を大清水浄化センターから境川に、さらに2000m3もの水を大気に放出するのに、どうして排水に対する環境影響調査をやらないのか。

Q27 大清水浄化センターからも、神奈川県に武田の排水の環境評価調査をやって欲しいと要請したというのに、どうして県はやらなかったのか。

Q28 スクラバー排水は、バイオ施設で汚染された排気の中に含まれる微生物、ウイルス等の汚染物を洗い流すのに、どうして汚染排水として環境アセスの対象にならないのか。


排水の自社処理施設を設置しない問題

Q29 排水を公共下水道に流し込むことについて、研究所排水は、一般家庭排水、工場排水よりも遙かに汚染されているのに、研究所内に自社処理できる循環再利用型排水処理施設を設置しないのか。

Q30 特にP3実験を含む実験棟の排水1000m3は外部に一切出さないクローズドシステムで回収、再利用すべきではないか。1日4000m3を越えるような大量の水は、本来1回使用で下水に流し込む様なことは通常許されない。再循環、再利用するのが普通の工場では当り前の事ではないか。

Q31 水資源の有効利用の観点からも毎日4500m3もの水を使うのではなく、限りある資源を回収再利用する考えはないか。

Q32 雨水についてもただ河川に流すのではなく、冷却水やトイレ等に再利用すべきではないか。

Q33 これまで武田は排水の自社処理を行っていた実績があり、技術的にも十分可能であるにもかかわらず、どうして研究所施設の排水の自社処理を行わないのか。


実験室排水の処理について

Q34 実験室排水は洗浄、薫蒸処理されると書いてあるが、洗浄された排水の菌はどのよ うに処理されその安全性が説明されるのか。 バイオ、P3遺伝子組み換え菌などを 処理する機能も体制も無く公共下水道に流し込むことは許されない。

Q35 P1施設、P2施設からの排水も、遺伝子組み換え排水が出るのに滅菌処理しないのはおかしい。

Q36 そもそも、微生物が外部に流出された場合これを計測したり補足したりするのは困難だと聞いているが、外部に流れ出したものの対策が具体的に盛り込まれている箇所は何処にも無いがどうしてか。

Q37 実験室系の排水の内、動物実験、一般実験、P3施設、RI施設、RI動物実験の排水量の内訳はどうなっているのか。それぞれの排水量を数字で示して下さい。

Q38 実験器具の洗浄も滅菌処理すると言うがどの程度までされるのか、更に病原菌を浴びた研究者のシャワー水もどのように処理されるのか心配です。一般実験排水は、重金属、有機系溶媒廃液を除去しただけで残りは下水に流すフローとなっているが、実験に使った用具の洗浄、手洗い、部屋の洗浄水の汚染に対する事前の措置は何ら執られず、バイオ、遺伝子組み換え物質が放流する危険性は十分ある。こうした洗浄水を大清水浄化センターに流し込むのは非常に危険である。

Q39 P3排水、RI排水の処理について
P3排水は、重金属、有機系溶媒廃液を除去し滅菌器にかけ外部廃棄物業者に渡す、 その他は滅菌器にかけ、下水に放流するフローになっている。しかし、すべてのP3排水が滅菌器にかけられるかは不明である。P3排水は、一切、下水に流すべきではない。
RI排水も、重金属、有機系溶媒廃液を除去し滅菌器にかけ外部廃棄物業者に渡すフローになっている。しかしその他はRI処理後下水に流す事になっている。RI処理は注水による希釈だけで半減期を待たず放流されるとするならば、下水に流す危険性が無くなった訳ではない。RI排水は、下水に流すべきではない。

Q40 P3排水の病原菌のチェック体制の確立、市民への公表、立ち入り検査、研究内容の住民への説明が必要ではないか。


研究所から放出される蒸気、散水について

Q41 武田薬品研究所は、1日4500m3の水を使うのに、排水は2300m3となっている、2200m3もの水はどこに消えたのか。内訳を数字で示して下さい。

Q42 武田の計画では毎日、2000m3もの水を大気に放出することになって居ますが、その全てが水蒸気になった場合、200万m3もの水蒸気となります。之では排気に含まれた排水が外部に与える影響は限りなく広がるのではないでしょうか。

Q43 スクラバーから大気の放出される水量はどのくらいあるか示して下さい。また、このスクラバー散水にはどのくらい汚染物が付着して放出されるのか、排水と排気の確率割合を示して下さい。

Q44 大量の水を使うと言うことは、大量の水で扱う物質や微生物を希釈するということであり危険性を感じます。どんなものを扱うのか、どんな研究をするのかもっと明らかにしてほしい。